お知らせ
【脳神経内科より】

論文公開のお知らせ(中村竜太郎先生)

中村竜太郎先生が筆頭著者の論文 ”Ideal Body Weight-Based Determination of Minimum Oral Calories Beneficial to Function and Survival in ALS”が、Fontiers in Neurology誌に本日公開されました。ALSでは体重減少が予後不良因子であり、高カロリー栄養が疾患修飾効果を有する治療であることが報告されています。具体的なカロリーは東京都立病院の清水俊夫先生が発表された「清水式」によってなされますが、通常の体重あたりの必要カロリーからはかなり摂取量が多ため、嚥下障害や食欲など様々な理由で清水式が提示するカロリーの摂取が困難な場合があります。そのため最低目標カロリーの設定が求められていましたが、この論文では、当院に入院された104名のALS患者の解析から、身長(m)×身長(m)×22で算出される理想体重(IBW)あたり25kカロリーの摂取によって生命予後が改善される最低カロリーであることを示しました。

論文はこちらで公開されています。