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【研究会・学会関連】

第42回日本神経治療学会学術集会のご報告(2024年11月7-9日@幕張)

2024年11月7~9日、千葉県幕張メッセにて第42回日本神経治療学会学術集会が開催されました(千葉大学脳神経内科教授 桑原聡大会長)。

滋賀医科大学からは漆谷教授が、2つのシンポジウムでシンポジストをつとめ、ALSにおける疾患修飾薬の開発現状について講演を行いました。

ALSは家族性ALSの中でSOD1遺伝子やFUS遺伝子変異に対するアンチセンス核酸治療が進められ、あのALSが「良くなる」時代が現実となりつつあります。今回の学会ではそのような神経難病の新規治療の開発状況を学び、またそのような新薬の国際共同治験をもっと日本に呼び込むために必要なことを話し合う、大変有意義な学会であったと思います。

  • シンポジウム12

「日本のALS治験、治療開発のさらなる推進のために」
11月8日(金)9:00~11:00 

座長:

青木 正志(東北大学大学院医学系研究科神経・感覚器病態学講座神経内科学分野)
漆谷 真 (滋賀医科大学内科学講座脳神経内科)

演者:

漆谷 真 (滋賀医科大学内科学講座脳神経内科)
「日本のALS創薬の現状」
狩野 修 (東邦大学医学部内科学講座神経内科学分野)
「今後のALS臨床試験を見据えたPatient and Public Involvement(PPI)」
佐久嶋 研(北海道大学病院医療・ヘルスサイエンス研究開発機構)
「筋萎縮性側索硬化症に関する治験推進のための医療DX・治験DX」
和泉 唯信(徳島大学大学院臨床神経科学分野)
「ALS臨床評価ガイドライン作成の目的と概要」
青木 正志(東北大学大学院医学系研究科神経内科学)
「遺伝子治療時代への対応(家族性ALSレジストリJ-FAST)」

  • シンポジウム17

「病態修飾療法の現在と未来」
11月8日(金)15:50~17:50 

座長:

岩田 淳 (東京都健康長寿医療センター脳神経内科)
饗場 郁子(国立病院機構東名古屋病院脳神経内科)

演者:

齋藤加代子(東京女子医科大学ゲノム診療科)
「脊髄性筋萎縮症における疾患修飾治療の現在と未来」
漆谷 真 (滋賀医科大学内科学講座脳神経内科)
「筋萎縮性側索硬化症における病態修飾療法の現在と未来」
岩田 淳 (東京都健康長寿医療センター)
「アルツハイマー病の病態修飾療法の現在と未来」
長谷川隆文(仙台西多賀病院臨床研究部脳神経内科)
「パーキンソン病における病態修飾療法の現在と未来」