てんかん

主要な病気の解説

てんかん

どんな病気?

◆てんかんというと子供さんが手足をピクピクされたり、けいれんを起こす状態を連想されるかもしれません。ところが、てんかんにはけいれんを伴わない場合も多々あります。例えば、突然に話が通じなくなったり、一点を見つめたりする症状が数分続いて自然に治る、このような症状を見た場合はてんかんを疑います。症状がひどくなると手足ががくがく震えたり、突っ張るなどのけいれんを起こし、全身に広がることがあります。けいれんが止まらない場合「けいれん重責」といい重症な状態です。すぐに救急病院で治療を受ける必要があります。てんかんは予防が最も重要で、病名に応じたお薬を内服し続けることが大切です。てんかんの診断は問診と脳波、MRIなどを用いて行いますが、診断には高い専門性が必要です。 

◆高齢者ではけいれんを伴わずに、物忘れや何度も同じ言葉を繰り返すような症状が出ることがあり、認知症と診断されることがあります。側頭葉てんかんという病気は、特に中高年ではこのような症状が出ることが多く、時に脳炎が原因のこともあります。抗てんかん薬で認知障害が改善しますので「治る認知症」の1つです。特に日によって、あるいは1日の中で症状が異なる場合はてんかんの可能性があります。専門医の診察が必要です。 

治療は?

◆抗てんかん薬が非常に有効です。最近は副作用も少なく効果の高いお薬が登場していますので、1剤、ないしは複数のお薬を上手に使い分けます。お薬によって、副作用が異なり、また腎臓や肝臓の悪い方、他のお薬を飲んでおられる方は、てんかん薬の効果が弱くなったり、血液の濃度が高くなるため副作用が出やすくなることがあります。特に昔から使われているお薬の中には、女性や妊婦さんへの投与は禁止されていたり、避けるように勧められているものもありますので、てんかんの治療は専門医に受けることが勧められます。 

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