主要な病気の解説
認知症
どんな病気?
物覚えや、段取りが悪くなり、複数のことを同時にすることが極端に苦手になります。同じものを何度も買う、また同じ質問を何度も繰り返すなどの症状が出現し、以前できていたことが徐々にできなくなります。加齢とともに患者が増えますが、最も多い病気はアルツハイマー病です。次に小さな脳梗塞を繰り返すうちに認知機能が落ちてくる血管型認知症が多く、さらに、いないはずの人が見えたり、模様や壁のしみが顔に見えてしまう幻視、そしてパーキンソン病の症状が合併することが特徴であるレビー小体型認知症が続きます。歩行のしにくさや尿の問題(頻尿や漏れ)を伴う場合は正常圧水頭症、極端に調子が良い時間帯と悪い時間帯があるときは高齢者てんかん(非けいれん性)のことがあります。
治療は?
認知症によって原因や治療法が異なります。早期の治療が大切であり、そのためにも認知症の専門医(https://dementia-japan.org/doctors/?tab=1&keyword=&prefecture=0&address=0)の受診をお勧めします。特にアルツハイマー病はアミロイド抗体であるレケンビ®やケサンラ®の早期の使用によって病気の進行を遅らせることが可能となりました。レビー小体型認知症は幻視や認知機能の低下にアルツハイマー病で用いるお薬(ドネペジル®など)が有効で、パーキンソン症状に対してはパーキンソン病のお薬を処方します。正常圧水頭症は髄液を抜いて歩行や認知機能が改善するかどうかを確認する検査(タップテストといいます)を行い、その後脳神経外科で手術(脳室-腹腔内シャント術)を実施します。
お問い合わせ先
滋賀医科大学附属病院
脳神経内科【外来】
- 電話
- 077-548-2588
- 代表email
- hqsinkei@belle.shiga-med.ac.jp
- 受付時間
- 午前8時30分~午前11時00分
- 診察時間
- 午前9時~午後5時
もの忘れ外来以外はなるべく
午前中で御願い致します - 休診日
- 土・日・祝日・年末年始

